衣装
サンタクロースは、4世紀頃の東ローマ帝国小アジアの司教で、
キリスト教の教父であった聖ニコラウス(ミラのニコラオス)の伝説を起源とします。
「三人の娘を結婚させるお金のない父親の嘆きをたまたま聞いたニコラウスは、
気の毒に思って、夜になってからその家に金塊(財布の説もある)を
三つ投げ込んだところ、それが靴下の中に入った」という逸話が残されています。
靴下の中にプレゼントを入れる風習はこの伝説によるとか。
聖ニコラウスは手に三つの金塊(財布)を持った姿で描かれることが多いようです。
ニコラウスはカトリック教会や東方正教会で聖人として列聖されているため、
「聖(セント)・ニコラウス」という呼称が使われています。
これをオランダ語にすると「シンタクラース」(nl:Sinterklaas) 。
オランダでは海運業の守護聖人としても信仰され、
14世紀頃から聖ニコラウスの命日の12月6日を
「シンタクラース祭」として祝う慣習がありました。
17世紀にオランダがアメリカに植民したことが縁で、
サンタクロースの語源となったようです。
日本などで広く認知されているサンタクロースはいつも笑顔の、
白ヒゲを生やした太り気味の老人の男性です。
サンタ衣装は赤に白の縁どりのある服。白い大きな袋に
クリスマスプレゼントを入れて肩に担ぎ、赤い鼻のトナカイが
引くそりに乗り空を飛んで、家々の子どもたちが寝ている間に
プレゼントを配るというのがサンタの姿です。
サンタ衣装である赤い服は、元々カトリック教会の
祭服の色に由来すると言われ(聖人(殉教者)のための祝日には
赤い司祭服を着用することになっている)、前述の画家たちも描いてきたようです。
サンタクロースのイメージは1931年にコカ・コーラ社が自社の
コーポレートカラーである赤と白に合ったサンタ衣装を使用して
宣伝キャラクターとして起用、画家のハッドン・サンドブロムに
依頼して描かせたことで世界中に広まったとされ、
多くのメディアによってこの逸話が紹介されてきました。
しかしながら、コカ・コーラ社が宣伝に起用した
1931年より15年以上前の大正3年(1914年)には、
日本の『子供之友』に赤い帽子に白い髭、白い縁取りのある
赤い服を着たサンタ衣装の、現代とまったく違いのない大人の
背丈のサンタクロースの姿が描かれており、また、この時代の日本で
作られていた輸出用のサンタクロース人形はこの姿でもあり、
「コカ・コーラ社を起源とする逸話」は、完全な間違いの可能性が高いでしょう。
サンタ衣装を身にまとったサンタクロースは、煙突から家に入るとされていますが、
誰も見たことがないので煙突がない場合はどうしているのか不明。
子ども向けのサンタクロースに関する小冊子によっては、煙突がない場合、
テレビ画面・窓・押入れからでてくると解説しているものもあるようです。
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